神智学基礎講座 肉体とエーテル体
今回は霊学の基礎講座、肉体とエーテル体について書きたいと思います。
まずはじめに人間の構造について簡単に説明していきます。
1、アートマ 霊的意思、霊界、父
2、ブッディ 愛と智恵、直観、子
3、マナス 活動知性、魂、聖霊
これが我々人間の最上位の三つ組になります。
ちなみにマナスは上位メンタル体と下位メンタル体にわけられ、上位メンタル体がコーザル体、因果体、魂となり、抽象的思考力を司り、下位メンタル体は具象的思考力、合理的なマインドを司ります。
通常、今の人類の進化段階だと下位メンタル体までの意識しか使うことができません。合理的マインドのことですね。
次は一段下がって現在の人類が使っている意識の三つ組になります。下位メンタル体から下の体になります。
1、下位メンタル体 具象的思考力
2、アストラル体 感情体、感覚体
3、肉体及びエーテル体 活力体(肉体とエーテル体はひとつの単位として数えます)
この低位三つ組みが現在の人類が使用している意識状態になります。
この意識状態はヒンドゥー教ではカーマ(欲望)マナス(知性)と呼ばれていて、アストラル体の欲望にメンタル体の知性が結び付くことによって生への欲望と執着になるわけです。この欲望と執着が輪廻の原動力となり、我々は果たされない願望、満たされない欲望と執着を満たすために何度も何度もこの世に生まれかわってくるのです。
人間の構造についてざっと説明しましたので、肉体とエーテル体の説明に入りたいと思います。
肉体とエーテル体は下記の七つの度合いにわかれています。
1、原子態(アトミック)ー生命の脳から脳へ思念を伝達する媒体
2、亜原子態(サブアトミック)ー電気の中でも特に精妙な電気の媒体
3、超エーテル態ー光の媒体
4、エーテル態ー通常の電気や音の媒体
5、ガス態
6、液態
7、固態
普段、私達は目に見える肉体だけがすべてだと思っていますが、実はこれらの精妙な粒子も肉体の中に含まれています。
これらの体は大まかに二つにわけることができます。一つは固体、液体、ガス体よりなる稠密な肉体と、もう一つは上記に挙げた1~4の精妙な態でできたエーテル体、別名複体になります。
このエーテル体は太陽から放射されているプラーナ(活力)を受け入れて体内各部に分配する役割があるので、人間の健康と非常に密接な関係にあります。
物質的肉体はエーテル体によって包まれていて、この外被は微細な点に至るまで肉体と完全に一致しています。つまり肉体の完全な複写になります。この事実がエーテル複体といわれるゆえんです。
エーテル体は肉体の完全な複写ですので、肉体の変化とともにエーテル体も変化していきます。ゆえに、肉体を浄化していけば自然にエーテル体も浄化されていきます。
肉体とエーテル体はレムリア人種の時代に完成しました。レムリア人種の進化の目標が肉体の統御にあったので、統御に成功し、肉体とエーテル体は完成したということです。
肉体には食欲、性欲、睡眠欲、痛みなどによる危機回避能力などの自己保存本能が備わっていますが、これらの本能は肉体エレメンタルによってもたらされています。
これらのエレメンタルは我々人間のような進化の弧上にはなく、真逆の退化の弧上にありますので、我々の肉体感覚器官を使ってより物質的で粗い波動のものを求めます。食欲、性欲、睡眠欲などの欲望です。粗ければ粗いほど、彼らにとっては大好物になります。
我々の肉体が空腹などの食欲を覚えるときは、実は我々が欲しているのではなく、肉体エレメンタルが食欲を欲しているのです。
エーテル体は東洋では気、オーラと呼ばれています。エーテル体にアストラル体が結び付くと神経系が出来上がります。東洋ではナディ、経絡と呼ばれていて網の目のように体中に張り巡らされています。これに血流が加わり、体中に活力が行きわたるわけです。
簡単に説明したつもりでしたがみなさんいかがでしたでしょうか?
次回はアストラル体について簡単に書いてみたいと思います。